単身引越しの料金を下げるためにはトラックの大きさが重要
引越しを業者に依頼する際には、少しでも支払う料金を下げたいという方は大勢いらっしゃるはずです。特に新生活を始める場合には、新たに家具や家電製品などを買わなくてはいけないので、引越し費用ばかりにお金をかけてはいられはせんからね。
なお、こちらの記事⇒『【要保存】単身引越し料金の相場がわかる@簡単な計算方法』で紹介したように、引越し料金というのは、以下に示す3つの項目により構成されています。
■引越し料金を構成する3つの項目
- 基礎運賃
- 実費(人件費、梱包資材費、特殊機械使用料)
- 附帯サービス費(オプション料)
そして、エアコンの着脱やピアノの運搬のような『附帯サービス(オプション)』を利用しない場合には、引越し費用は『基礎運賃』と『実費』の2つの項目で計算することができるんですね。
また、単身引越しに限って言うと、作業員さんの数は大抵の場合2人です。冷蔵庫や洗濯機がある場合には、1人での運搬作業が困難ですし、かといって荷物の量から考えて3人も作業員さんは必要ありません。
そのため、『実費』の中で大きなウェイトを占める人件費については、業者ごとでそれほど大きな差が出ることは期待できないわけです。
以上の点から、オプションサービスを利用しない引越しの場合には、『実費』と『附帯サービス費』の項目は、大きな値下げを期待することは難しいと言えます。オプションを使わないなら、そもそも附帯サービス費は0円ですからね。
では、残りの『基礎運賃』は下がる余地があるのでしょうか?
トラックのサイズを小さくすれば基礎運賃は下げられる
基礎運賃というのは、トラックのサイズと作業時間(あるいは距離)によって計算される項目になります。そして、トラックのサイズを小さくすればするほど、この料金は安くなるんですね。これはどの業者にも共通して言えることになります。
というのは、引越し会社や運送業者は基礎運賃を決める際に、運輸局が公示している基礎運賃表に基づいて決めなくてはいけません。まともな引越し業者であれば、その公示に従っていますので、トラックのサイズを小さくすれば、必然的に料金も下がります。
なお、トラックのサイズを小さくすることでどのくらい安くなるかについてですが、8時間以内で移動距離が100kmのケースを例にお話しをすると、以下の表に記載している通り、1トント車と4トン車で最大で約2倍のほどの価格差になります。
■距離100km以下・8時間以内の作業での運賃比較(関東運輸局管轄内)
- 1トン車…20,500~3,0740円
- 4トン車…26,820~40,220円
それに、単身引越しの場合にはそもそも荷物は多くはありませんので、4トン以上とトラックを使わないと運べないなんてケースは考えにくいです。
1DKに生活をしている単身者の場合でしたら、標準的な荷物の量で2トン車、荷物が多い方でも3トン車もあれば十分でしょう。荷物の少ない方なら1トン車で運ぶことも可能です。
ですので、少しでも料金を下げたいのなら、見積もり交渉の際に担当者の方へ、どのサイズのトラックを使うことを考えているのかを確認するようにしましょう。
そして、もしそのサイズが2トン車以上であるなら、『本当にそれだけのサイズのトラックが必要ですか?サイズはもっと下げられませんか?』確認してください。もし、サイズを下げることができれば、確実に値引きにつながりますので、この交渉は積極的に行うことをお勧めします。
それから、引越し料金をできるだけ下げたい方は、次の記事で紹介した『6つの見積もり交渉のコツ』が参考になるはずですので、そちらもぜひチェックしてみてください。
【保存版】単身引越し料金を下げるための見積もり方法・コツ
今回紹介したトラックサイズを小さくすること以外にも、値下げのポイントを複数解説している記事になります。